当学園の各園は、1960年代前後に宗教法人立として開園し、1972（昭和47）年に現在の学校法人函館カトリック学園に統合されました。しかし、そのルーツは1859（安政6）年にフランス人宣教師メルメ・カッシュ神父が、キリシタン迫害以降の再宣教のため函館の地に入り、キリスト教の精神に基づいて社会福祉活動や教育活動の基礎を築かれたことにさかのぼります。
イエス・キリストはその生涯を通して、神は愛であることをお示しになりました。その愛ゆえに神が私たちを「似姿」として創造されたこと、そして、「互いに愛し合うこと」のすばらしさを私たちに知らせて下さったばかりか、自ら十字架によって「無私の愛」をお示しになり、愛が死をも乗り越えることを人類に教えて下さいました。
私たちはこの神の愛に突き動かされ、子どもたちと共に、様々な出来事を通して、人と人が触れ合い関わり合いながら、自然に「愛すること」、「ゆるすこと」、「感謝すること」などの人生にとって最も必要な、そして大切なことを学んでゆく「愛の学び舎」を目指します。

理事長　祐川郁生（すけがわ ふみお）神父